皆さま、こんにちは。伊達政宗歴史館です。
“歴史×妖怪×ナイトミュージアム”のコラボレーションが、この夏も松島で開幕!
8月2日(土)〜11日(月・祝)と8月15日(金)・16日(土)の全12日間、みちのく伊達政宗歴史館で“ちょっぴりホラーな”体験型イベントを開催します!

イベントストーリー

夏のとある夜、閉館した静かなはずの館内に突然妖怪たちが現れた!?

妖怪たちは歴史館の中で遊びまわったり、従業員にいたずらするなど好き放題。

調査員=あなたに課せられた使命は、ズバリ!妖怪の弱点を見つけ出すこと――

懐中電灯片手に夜の歴史館へ、いざ妖怪調査へ出発!

館内には200体を超えるろう人形が並び、ミッション「みちのくの妖怪」をクリアすると記念品をプレゼント。

開催概要

  • 日程:8/2(土)〜8/11(月・祝)、8/15(金)・16(土) ※雨天決行。
  • 時間:16:00〜18:30(最終受付 18:00)
  • 定員:各日60名
  • 会場:みちのく伊達政宗歴史館 1階後半〜2階展示エリア
  • 料金
    ナイトミュージアムのみ/大人1,000円・小人500円
    昼夜入館セット/大人1,700円・小人800円(割引券併用不可)
  • 予約:事前予約可(電話または各SNSのDM)。当日受付もOK。
    TEL:022-354-4131
    X(旧Twitter):@datemasa0415 / Instagram:@datemasamunerksk

同時開催|児童文学作家・佐々木ひとみ先生トークイベント

  • 日時:8月3日(日)16:00〜(約1時間)

  • 参加費:おひとり様1,000円

  • テーマ:「みちのくの妖怪」
    ①『みちのく妖怪ツアー』に収録された宮城県の妖怪話
    ② 松島の「長左衛門ギツネ」など“妖し狐”のお話
    ③ 作家本人&歴史館スタッフの“不思議体験”紹介 

    ほか、妖怪クイズ大会・サイン会も予定

夏の夜、松島で“ちょっぴりこわい”非日常体験を。

松島海の盆(8/15・16)と合わせて、夜の松島観光もぜひお楽しみください。ご家族で、友だちと、もちろんお一人でも――みなさまの挑戦をお待ちしています!

5歳のときに天然痘を煩い、右目の視力を失ってしまった梵天丸(ぼんてんまる・幼少期の政宗の呼び名)。名家出身・美貌で有名だった母親は、片眼となってしまった梵天丸を疎み、弟の竺丸(じくまる)を可愛がります。片眼というコンプレックスの上、母の愛情にも恵まれず、辛い幼少期を送った梵天丸。一方、父・輝宗は梵天丸を愛していました。伊達十七代の家督を継ぐ器に育てたかった輝宗は、美濃の名僧・虎哉宗乙(こさい そういつ)を梵天丸の師として招きました。虎哉は、仏教、漢学、文学など学問の手ほどきを行うだけでなく、梵天丸に「武将としての生き方」を示しました。虎哉の教えにより、梵天丸は己の弱さを克服する努力をしていったのです。

徳川の政権が確立すると、太平な世の中が訪れました。政宗は、青葉城の築城や北上川下流の開発をはじめとする数々の事業を行い、仙台藩の繁栄に尽力しました。この頃に生まれた文化は現代にも引き継がれています。後年の特筆すべき大事業は、支倉常長らをヨーロッパに派遣したことです。ローマ法王らに謁見し、キリスト教の布教と引き換えにメキシコとの貿易の許可を得ようとしたこの計画は、幕府のキリスト教弾圧もあり達成されませんでした。この時期に三陸を襲った慶長大津波のわずか2週間後に、サンファンバウティスタ号の建造と使節派遣の構想を発表したという事実を踏まえると、この計画には災害から立ち直るための強い意志が託されていたのではないかとも見ることができます。
秀吉から何度か小田原参陣の催促が来ていたものの、秀吉傘下に入ることは政宗の反骨精神が許しません。戦うべきか、否か・・・藩を二分する論争となりました。結局、時流を読んだ政宗は秀吉に追随することを決めますが、秀吉は謁見を許さず、政宗一行を箱根山中に押し込めます。その後、秀吉の陣所に呼び出された政宗。場合によっては差し違える覚悟で、死装束で謁見します。しかし秀吉は政宗に自分の刀を持たせ、山上で作戦を説明しました。絶体絶命を切り抜けた政宗は、秀吉の豪胆さに圧倒されたと言われています。
18歳の若さで伊達藩の当主となった政宗。ところがその翌年、最愛の父・輝宗が二本松城主・畠山義継の謀略により惨殺されてしまいます。この痛恨の出来事により、政宗の性格は一変し、逞しい武将に変貌していったのです。父の仇討ちをと、政宗は二本松城を攻略。人取橋の激戦を制しました。これは政宗の生涯でも最も激しい戦いでした。翌年、宿敵である芦名氏を破ると、遂に自らの手で奥州一となる200万石の大国を作り上げました。これにより、伊達藩は秀吉、北条氏に次ぐ大国となったのです。